菅笠は、いずれも直径が丸いのが特徴
福岡で製作する菅笠は多種にわたります。
古くから角笠、富士笠、大野笠、胴深笠、三度笠、次郎長笠、妻折笠、市女笠などがあり、れぞれ顧客の希望で3㌢刻みの直径の笠骨をつくり、カサスゲで縫い上げます。
半世紀ほど前からヘルメット帽、近年では乙女笠(鍔に大中小)、細骨のマカロン、六角形の六方など新作があります。
お土産用の豆笠も根強い人気があります。
いずれも基本的に100年以上変わらない伝統の技を守っています。
軽量で日差しをカットしてくれるだけでなく、風通しがいいので涼しい。
水に強いので、雨や雪の日でも使えます。泥水もはじいてくれますよ。
さっと汚れを落として、風通しのよい場所に掛けておくだけで大丈夫。
伝統的な菅笠
新しい菅笠
菅:北陸の厳しい冬を越す福岡の菅は、全国でもトップクラスの品質をほこり、全国各地に納品されていきます。
この良質な菅をつかって、インテリア用品をつくることもできます。
染めスゲ:菅笠は今もなお進化しています。
通常、カサスゲは汚れをはじく特長を持っています。泥水のみならず草木の染めも受け付けません。そんななかで新製品開発に合わせて菅一色の菅笠をカラフルに出来ないかと提案があり、平成26年、県と高岡市の共同研究の結果、クラフト染料により20色ほどの染色に成功しました。
染めスゲは、通常と同様、特別な手入れは必要ありません。
菅の販売を希望される方は、振興会へご相談ください。
また、菅を使ったオーダーメイド品のご相談も受け付けております。
菅笠についてもっと詳しく
※越中福岡の菅笠製作技術保存会のページに移動します。